航空機運航の全体図を知る醍醐味。
ここには、飽きない毎日がある。
丸尾 若菜
2013年入社 国際コミュニケーション学部 英語学科卒

MY WORK
- ・ステーションコントロール業務
- ・運航管理補助業務
- ・ロードコントロール業務

まず覚えたのは、
便名と行き先の情報。
そこにいる誰もが、絶えず天気予報や時計をチェックしていて、どこよりも緊張感のある部署。
学生の頃、ステーションオペレーションセクションへ企業見学に訪れたとき、ここの仕事は私には無理だろうと思ったことを覚えています(笑)。
そんな私が入社後に配属されたのは、なんとそのステーションオペレーションセクション!初めは不安でいっぱいでした。しかし、一つの業務につき1カ月以上、ステーションオペレーション業務のすべてを合わせると約半年間、先輩からマンツーマンで教えてもらい仕事を覚えてきました。わからないところは終業後に先輩に尋ねたり、帰宅後に勉強してアンチョコにまとめたり。
OJT(On-the-Job Training)をはじめとした充実した教育システムは、ドリームスカイ名古屋の魅力ですね。

運航と発着に必要な情報を
パイロットへ。
ステーションオペレーションでは、運航に関わるさまざまな情報をコントロールし、地上から安全運航と定時出発をサポートしています。
海上に位置するセントレアの特徴は、横風が強いこと。運航管理補助業務では、数分ごとに風速をチェックします。「ここ1時間はこんな風の特徴があります」「風がおさまっているので、今なら着陸できるかもしれません」など、パイロットと無線で直接やり取りして詳細情報を伝えています。着陸できるかできないか、判断はパイロットに任せることになりますが、伝えられる情報はすべて伝えるように心がけていますね。
入社4年目からは、航空機の重量と重心の管理を行うロードコントロール業務を担当するようになりました。座席や荷物の搭載位置を、パッセンジャートラフィックセクションやエアカーゴサービス部と連携して調整し、最終的に「ロードシート」という書類を作成します。航空機全体の重量とバランスを調整するのは、何年経験を積んでも難しいもの。パイロットにとって必須の情報であり、安全に結びつく重要な業務でもあることから、責任感とやりがいのある仕事です。

燃料、人、貨物。
すべてが繋がる面白さ。
ステーションオペレーション部門は、社内はもちろん、航空会社の乗員、貨物の搭降載担当者など多くの関連部署と関わります。
伝え方が曖昧で認識がズレてしまうと、安全運航に支障が出てしまいます。情報を正確に、スピード感を持って伝達することが必須です。入社1~2年目の頃はパイロットへ伝達する際に緊張し、コミュニケーションに自信が持てず、大変だと感じることが多かったですね。
仕事が面白くなってきたのは、運航管理補助の資格を取得した頃。資格取得の勉強をするうちに自信がつきはじめ、他空港に出張する機会も増えました。航空機の運航の全体図を捉えることができるようになって、社会インフラを担っている使命感も芽生えてきました。
航空機の運航はパイロットが決めた燃料量によって、搭載できる物量も変わります。燃料、人、貨物のバランスはどこかしら繋がっている。自分の経験や考えを活かすことができるので、毎日飽きないんです。勉強も大変だし、慣れないうちは早朝勤務も大変。でも、最初の数年を乗り越えたら、仕事の楽しさや面白さに気がつけるほど視野も広くなる。縁の下の力持ちとして魅力的な仕事をしていることが、私の誇りです。


MY DREAM
ステーションオペレーションの認知度を上げる
ステーションオペレーションは、人に説明しにくく、イメージもしにくい裏方の仕事。
私の夢は、航空機の安全な運航に関わるこの仕事の面白味を、たくさんの人に知ってもらうことです。
もし機会をいただけるなら、専門学校や大学で外部講師として、ステーションオペレーションの魅力を伝えたいですね。
SCHEDULE
- 4:30
- 起床
- 5:20
- シャトルバスにて通勤
- 6:00
- 出社、始業点検
航空機まで車で向かうので、毎朝車両点検も行う。
- 6:30~8:00
- ロードコントロール業務
シフトによって業務は日替わり。今日の業務はロードコントロール。
自分の担当する便(5~6便)の情報を把握し、8:45発の北京便の準備をする。
- 8:05~8:45
- 北京便ロードコントロール業務
北京便のチェックインカウンターがクローズした後、旅客担当から手荷物情報をもらう。
荷物の搭載担当者から搭載場所の情報をもらい、
航空会社に、ロードシートを作成するための情報を提供する。
- 8:45~9:35
-
マニラ便ロードコントロール業務
ACARSというシステムでロードシートをコックピットに送信。
- 9:35~10:35
-
バンコク便ロードコントロール業務
たいていは車で航空機のそばまで行き、ロードシートをコックピットに届ける。
- 11:30~12:30
-
ランチタイム
自分でお弁当を作って持参することも。
- 12:30~13:35
- 上海便ロードコントロール業務
- 14:30
- 終業、退社
- 15:30
- 帰宅
買い物に出かけたり、友人や同期と食事に出かけたり。